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日々起きたこと、思ったことを書き留めておく備忘録。
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なんかこう、今更というか遅きに失した感もあるのですが、ここ最近漫画界で話題になっている都の青少年育成条例についての意見をちょっと書いてみようかと思います。
書いてみたらちょっとどころではなくあり得ないほど長々とした文になってしまったのですが。あえて折りたたまないで表に晒しておきます。
文章が下手な上に長文で読みにくいかとは思いますが、興味ある方もない方も少し考えて頂けるとありがたいです。
 
それではどうぞ。
 
 
 
ここ最近ネーム修行やらコミックス作業やらでめっきり外界やネットやら全ての情報から隔絶された世界で暮らしていたのですが、その間に東京都の、漫画に対する条例が採決されるかどうかという状況になっているようです。
 
東京都青少年育成条例というもので、趣旨としては子供に悪影響を与えるような漫画やアニメを規制しようというものです。
要するに所謂エロ漫画というものが子供にも容易に手に取れる状況は良くないので、そういうものの販売や流通を抑えようというというものです。
ちなみにどういったものが「悪影響」をあたえるものか、というと
 
「青少年に対し、性的感情を刺激し、残虐性を助長し、又は自殺若しくは犯罪を誘発し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの」

「漫画、アニメーションその他の画像(実写を除く)で、刑罰法規に触れる性交若しくは性交類似行為又は婚姻を禁止されている近親者間における性交若しくは性交類似行為を、不当に賛美し又は誇張するように、描写し又は表現することにより、青少年の性に関する健全な判断能力の形成を妨げ、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの」
 
ということだそうです。
 
個人的には暴力や性的なものというのは人間の根幹にあるものであり、見ないようにしたところでなくなるものではないと思います(逆に性描写についてはたかが生殖行為にここまでの意味合いを見つけることができるというのはある意味感心に値するのではないかと思うくらい)。
個人的には好きなときに好きなものを読めばいいじゃないとも思うけど未成年に過激な性的表現を含む漫画を見せたくないという人の気持もわからなくはありません。
なのでたとえば映画やゲームのようにレーティングしたりある程度の住み分けをするという事については500歩くらい譲って仕方がないのかなと思います。
 
しかし、規制するにあたっては具体的にどういったものが駄目なのかを決めなければいけないのではないかと思うのですが、今回の条例にはその点において明らかにどうなのと思う点が見受けられるのです。
私が一番問題じゃないかと思うのは、悪影響をあたえるようなものかどうかは規制する側が一方的に決められる、ということです。
 
たとえるのであれば、車のスピードの出しすぎは危険なので規制しようということになりました。普通なら時速〇キロ以上出したら違反ですよ、という基準を決めよう、ということになると思います。
しかし今回の法案では、取り締まる側がこれは速すぎる、と思ったら違反にできてしまうのです。しかも規制する側は車に乗ったことも運転したこともないとかそういう人たちです。
そういう場合、運転手はどのくらいの速度で走ったら良いか解らなくなり、自主的に速度を規制することになりかねません。30キロくらいまでは大丈夫かなと思っても捕まるのは嫌だから10キロで走るか、みたいな。
同じことが漫画においても起こり得るのではないかと思います。これは描いていいのか悪いのか。迷ったときに無難な表現を採ってしまいかねません。
それは描き手にとっても読み手にとっても不幸なことだと思います。
 
更に言うならば、規制の対象は性的表現以外には適用されない、ということは書いていないのです。条文を最大限に活用すれば、現在の日本の法律に違反している内容が描かれているものを規制することも不可能ではないのです。極論を言えば少年誌は暴力を助長するから駄目、なんてことにもなりかねません。勿論極論だと思います。しかし可能性としてはゼロではない限り到底賛同できるものではありません。
そもそもエロ漫画を野放しにしてきた出版側が悪い、などという言葉をよく聞きますが、そういうものは既に今ある条例でゾーニング等が可能なのです。
 
子供を守るため、という目的は正しいのかもしれません。しかし、その圧倒的な正しさ故にそれに反対する人間は悪だと見なされがちです。
特に今回は性的なものの是非を問う問題であるため、反対する人間の人格を中傷するかのような態度や言葉を見せる人もいます。
しかし私たちが反対しているのはあくまでもその手段に問題があると思うからであり、目的に反対しているわけではないということをご理解いただければと思います。
 
 










 
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